卵巣の機能の低下・老化の最大の要因は「酸化」と「糖化」。
なるほど、お肌の老化の大敵と同じなんですね。
残念ながら老化自体を止めることはできません。でも、そのスピードを遅らせることならできるのです。
ミチルさん:
わー!目指せ卵巣のアンチエイジング!
では、卵巣を元気に保つにはどんな食事が必要なのでしょうか?
酸化させない
酸化とは、酸素が何かと結びつく働きのこと、いわゆるサビてしまうような現象。 むいたリンゴが茶色く酸化してしまうように、私たちの体の中でも酸化がおきています。
喫煙や心身ストレス、有害金属の蓄積や食品添加物の接種などで、卵巣を含むわたしたちの体は酸化していきます。この現象を防ぐには「抗酸化食」を食べること。ビタミン・ミネラルが豊富な食事、そしてファイトケミカルが豊富な食事です。
ミチルさん:
ファイトケミカルってなあに??
ファイトケミカルの多い食品とは?
ファイトケミカルとは植物が紫外線や有害物質に負けないようにつくりだす物質で、これが酸化を防いでくれるのです。では、どのようなものにファイトケミカルが多く含まれているのでしょうか?
佐藤先生は「色を意識することが大切」とおしゃっていました。1食に5色、できれば7色を取り入れるのが理想。
例えば
- 大豆(白)のイソフラボン
- トマト(赤)のリコピン
- 緑茶(緑)のカテキン
- ぶどう(紫)のポリフェノール
- ブルーベリー(青)のアントシアニン
などです。
ミシルくん:
色鮮やかな食卓を目指すといいんだね。
糖化させない
糖化とは血液中の糖質がタンパク質を焦がしてしまうこと。糖質とタンパク質が結びついてAGEsという物質を作り、これが蓄積することで老化が進んでしまいます。
血液中の糖質の滞在時間が長いほど、そして血糖値の高い人ほど糖化が進むのです。そして妊娠しづらい体になってしまいます。
ミチルさん:
甘いものは大好きだけど、妊娠しづらい体になるのはイヤ!
血糖値が高いというと糖尿病を連想しますね。若い方や痩せている方は「自分には関係がない」と思うかもしれません。ですが糖尿病にも、健康診断の血糖値だけではわからない「隠れ糖尿病」があるのです。
日本は5人に1人が隠れ糖尿病=糖尿病予備軍という糖尿病大国。これは若くても痩せている人にも多いので油断できません
ミシルくん:
>好きなものが食べれなくなるだけでもつらいのに、卵巣の老化まで促進しているなんて・・。
糖化が人に与えるダメージは大きいよ。
低GI食品を選ぶ
そこで大切なのは抗糖化食を心がけること。
わかりやすく考えるには、砂糖、白米、小麦粉(パン)など「白い食べ物を控える」こと。これは糖尿病予防でもよく言われます。
次のようなGI値を参考に、低GI食品を選びましょう。なるべくGI値が60以下の食品を選ぶようにとのことでした。白パンや白米を避けて、玄米や蕎麦を選ぶだけでこんなに数値が変わるんですね。
食べる順番も大切
好きな物は最初に一気に食べたくなってしまいます。でも、
「食物繊維⇒タンパク質⇒炭水化物」の順に食べるだけで、血糖値の上昇をゆるやかに出来るそうです。これは食べ過ぎも防げて一石二鳥です。
同じ理由で、よく噛んで食べることも大切。
ミチルさん:
さて、次はラストの卵子の質を劣化させない栄養の話です。
栄養と妊娠力 その3