ミシルトミチル

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栄養と妊娠力 その3 卵子の老化を防ぐ、脂質とビタミンD!

肝心の卵子の質。これを悪くさせないためには、どのようにしたら良いのでしょうか。

そのキーワードは脂質ビタミンDでした。

炎症させない

オメガ3 : オメガ6 = 1 : 4  を目標に

炎症を防ぐには、まず体内の炎症抑制に関連する油(脂質)に気を使います。

油には種類があります。炎症を促進するといわれるのがオメガ6(リノレン酸)、炎症を抑制するのがオメガ3(αーリノレン酸)です。

※ただし、オメガ3は熱に弱いので、熱で調理する際はオリーブオイルやキャノーラ油などのオメガ9を活用します。

  • オメガ6:コーン油、ごま油、マヨネーズ、など
  • オメガ3:えごま油、亜麻仁油、シソ油、など
  • オメガ9:オリーブオイル、キャノーラ油、など

なるべくオメガ6を控えて、オメガ3をとりましょう。

ミチルさん:

ゴマ油は体にやさしいイメージだったけどオメガ6なのね。普段つかう油はオメガ6がほとんどね。

オメガ6が悪者という訳ではなく、どちらも必要な脂質なのでうが、大切なのはバランスです。

具体的には、「オメガ3 : オメガ6 = 1 : 4」に近づける事。

恐らく外食のほとんどがオメガ6を使った食品なので、かなり意識をしないと1:10、1:20と、どんどんオメガ6の割合があがってしまいます。

自炊するときはオメガ6の油を一切とらない、というくらいでもちょうど良いのかもしれません。

そして、抗炎症食として忘れてはいけないのがDHA・EPAです。主に青魚に豊富です。炎症を防ぎたいなら青魚です。

ミシルくん:

サプリなどでよく見る成分だね。頭がよくなりそうなイメージもあるよね。

 

注意すべきはトランス型脂肪酸食品。

食べるプラスチックとよばれることもあるトランス型脂肪酸。その説には賛否あるようですが、佐藤先生は「とらないほうがよい」とおっしゃっていましたし、妊活中の方はとらないほうが賢明です。
ところがコンビニやスーパーで売られている物の裏をみると、入っていないものを探すのが難しいくらい、ほとんどの製品に含まれています。「マーガリン」や「ショートニング」とあるものはなるべく避けましょう。コーヒーポーションミルクもNGとのこと。

AMHの維持にはビタミンD

AMHとはアンチミューラリアンホルモンの略。卵巣内にどれぐらい卵が残っているかある程度予測することができ、AMHが高い方が卵巣の反応がいい人ということになります。

ミシルくん:

ちなみに、自分のAMHの値が気になる人は、採血のみで10,000円前後で検査できるよ。

20代でもAMH値が低い人は、体脂肪が関連すると考えられているようです。
日本の若い女性はモデルさんのようなスタイルにあこがれ、極端に細い体を目指しますが、これは妊娠しやすい体をつくる上では良くありません。スペインやイタリアでは痩せすぎている(BMIの低い)モデルは起用しないなど、「痩せている=かっこいい」と連想させることを避ける動きがあるほど。 国民の健康を守るためかもしれません。痩せ過ぎには気をつけましょう。

一方、30代以上の場合は、自然とAMH値は低くなります。
その低下を防ぐために注目されているのが ビタミンD。 一般女性の約30パーセントがビタミンD不足と言われていますが、その母数を「不妊治療中の女性」とすると、その数は80%にも跳ね上がるそうです。
このことからも、不妊とビタミンD不足は大きな関連がありそうです。

ミチルさん:

ふむふむ。ビタミンDがキーワードね。

ビタミンDを多く含む食品は

  • しらす
  • 卵黄
  • 焼き紅鮭
  • にしん
  • イワシ
  • うなぎ
  • シイタケ

などなど。

そして、日光をあびることでつくられるので、1日15分でも日光をあびてお散歩するのが良いんです。でも、女性は日焼けも気になりますので、ほどほどに。

まとめ

ミチルさん:

妊娠しやすい体作りのために、まとめます!

  • 適度にタンパク質をとって心と体をすこやかに。
  • 抗酸化食品、抗糖化食品をとること。特に糖化はタンパク質を焦がして卵巣老化の原因に。
  • 炎症を抑えて卵子の質を保つにはαーリノイン酸(オメガ3)をとろう。
  • AMHの低下を防ぐ為には痩せ過ぎはダメ。ビタミンDを含む食品をとって、適度な日光が必要。

これまでは「体を冷やさないように」「バランスの良い食事を」という事ぐらいしか意識していなかったけれど、Optimal healthを目指していれば自然と妊娠しやすい体に近づくのだなー。佐藤先生のお話をきいて、そんなことを考えたミチルさんでした。

佐藤先生の紹介していた本

妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法

妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法

  • 作者: ジョージ・E・チャヴァロ,ウォルター・C・ウィレット,パトリック・J・スケレット,志馬千佳,細川忠宏
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2013/12/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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