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お母さんにやさしい国ランキング。さて、日本は?

「お母さんにやさしい国ランキング2014」発表、1位はフィンランド、最下位はソマリア~日本のお母さんは32位~(2014.05.06)

電車内でのベビーカーの利用に対する様々な意見や、待機児童問題など、日本は子育てがしづらい環境だという意見もあります。 子育てがしやすく、お母さんにやさしい国というのは、どんな国なのでしょうか? 今回は、ある一つの指標を参考に考えます。

ミチルさん:

日本は赤ちゃんを育てるママパパにやさしくない国って言う人もいるよね。ほんとかな?外国よりも?

ミシルくん:

一概に比較はできないけど、今年、セーブ・ザ・チルドレンという団体が発表した「お母さんにやさしい国ランキング」を見てみる?

ミシルくん:

次の5つを総合的に点数化しているんだって。日本は何位だろう?

  1. 妊産婦死亡の生涯リスク
  2. 5歳未満児の死亡率
  3. 公教育の在籍年数
  4. 国民1人当たりの所得
  5. 女性議員の割合

 

日本は先進7カ国の中で・・・

ミシルくん:

日本は・・・

ミシルくん:

先進国である7カ国の中で・・・

ミシルくん:

ビリでしたー!

ミチルさん:

えー!?

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*1

ランキングの対象は178か国。
トップはフィンランド、最下位はソマリア、そして日本は「32位」でした。

ワースト10カ国は、紛争を経験している国、自然災害を何度も経験している国など。子育てというよりも生きることに過酷な国です。
治安や不十分な医療制度など、課題が多くあります。

やはり日本は、人間らしい暮らしがある程度保証されている、先進国をと比べて検討すべきでしょう。しかし、先進7カ国の中では最下位という切ない結果になりました。

日本の女性議員の割合は?

ミチルさん:

さっきの5つの項目なら、日本は良い点数がとれそうじゃない?

ミシルくん:

ミチルさんのイメージどおり、日本は医療や経済ではトップの国々と同じくらい高い水準だよ。実は影響してるのは、5)の「女性議員の割合」なんだ。

医療や経済ではトップの国々と同じく高い水準の日本ですが、女性議員の割合は昨年の11.3%よりも更に少ない10.8%だそうです。

ランキングトップのフィンランドはなんと42.5%ですから、その差は大きいですね。
今回のランキングで最下位のソマリアは13.8%なので、日本は更に低いのです。

ミチルさん:

確かに、政治家の人って男の人ばっかりっていうイメージ。でも、他の国もそうなのかと思ってたわ。日本が特に少ないなんて何だかショック。

 

お母さんにやさしい国にしていくために

ミチルさん:

どうして「お母さんにやさしい国かどうか」をランキングする為に、女性議員の割合がそんなに大きく影響するの?

ミシルくん:

これは一つの指標にすぎないからね。もちろん、単純に女性議員が増えるだけで解決する問題ではないと思うよ。

ミシルくん:

でも、女性が働きながら子育てしやすい環境をつくるには、女性の政治への参加は不可欠っていうことだよ。

ミチルさん:

なるほどね。政治って難しい気がして、これまで「おまかせ」してしまった感じがあるけど・・
お母さんにやさしい国にしていくために、一人の女性として、もっと政治に参加する意識を持つことにする!

女性議員の数を気にするだけではなく、当事者意識をもとうと決めたミチルさんでした。

 

女性が政治を変えるとき――議員・市長・知事の経験

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*1:出典:セーブ・ザ・チルドレン